日本ファンドへの過払い金請求は至難の業となる

日本ファンドへの過払い金請求は至難の業となる

近年では、日本に参入している外資系の金融機関も多くなりつつあり、資金元がアメリカといった日本企業も多くあります。
その中には日本ファンドという、結構有名な会社も含まれています。
しかしこの日本ファンドという企業は、倒産しているようなのです。
そのため、消費者金融の日本ファンドについてお金を借りている場合、どのようになるのかを観点に紹介します。

日本ファンドとは?

日本ファンドは、資金元がアメリカの金融機関が日本でキャッシング業を営んでいた企業です。
しかしこの消費者金融は、現在は既に存在していません。
日本ファンドは2009年に破産したようで、以降は融資業務は行っておらず、取り立て電話や訪問取り立てといった回収業務をメインに主事業をしていました。
しかし現在では、法務省が定める債権回収業者にも名前を連ねていないため、全く詳細が掴めない部分があります。
またホームページも閉鎖している状態で、ネットで検索しても現住所、電話番号などが見つからない状態となっています。
そのため他の倒産してしまったキャッシング会社とは違い、日本ファンドが抱えていた債務や債権については債権回収会社に譲渡されているのかも不明な状況です。
その影響もあり、ここ数年で日本ファンドを騙った詐欺なども横行しているほどです。
このように悪い印象で名前が有名になってしまった日本ファンド株式会社ですが、もし詐欺の可能性がある場合は、警察などの公的機関に相談することをおすすめします。

日本ファンドのサービス

日本ファンド株式会社が行っているサービスに、インターネットキャッシングのメールローンがあります。
このサービスは、インターネットからメールで借り入れや返済ができるという画期的なものです。
ただし、これは現在掲載が終了し、運営をしていない状況です。
これはどのようなサービスかというと、基本的に50万円以下の利用限度額となり、少額融資がメインとなる融資のことです。
ただこのメールローンを使用するには、段階を踏む必要があり、初回の利用限度額は30万円までとなっています。
そして利用開始後に返済実績を構築することによって、最大50万円までの融資が可能になるようです。
メリットとして、利用実績によっては金利も下がり、しっかり返済できる人にはオススメのサービスであったようです。
一方で貸付金利については、24.00~28.80%と下限金利が高く設定されています。
このデメリットもあったためか、人気はあまり無いようでした。

日本ファンドのサービス申込方法

申し込むためには、インターネット上で必要事項を入力するだけという、とても手軽にできるサービスです。
申込後は、審査結果を最短3時間でメールで知らせてくれるものでした。
この簡易さもあり、当時は自宅から利用申し込みをすることができ、好きな金融機関に振り込みをしてもらうことが可能だったため、多くの利用者が存在していたと言います。
また審査に不安がある人は、お試し審査や返済シュミレーションなどの簡易機能も常設しており、サービスが充実していました。
ただ、このシュミレーションでは他社からの借入などで借金返済中でも、再借入れ中であっても融資可能と出るようです。
そして本審査については、ブラックリストに載ってしまっている人や信用情報機関に傷が付いている人は、審査に落ちる人と落ちない人が疎らのようでした。
そのため、審査が甘いかどうかは今となっては分からない状態です。
またこの審査に通ることができれば、インターネット対応にも関わらず即日での利用が可能なキャッシング会社でした。

当時のメールローンについて

現在の大手キャッシング会社では、基本的に申込みをしてから1時間もあれば利用を開始することができるサービスが多くなっています。
しかし、日本ファンドがこのサービスを展開していた当時は、即日で利用をすることができるという大きなメリットが世間では珍しかったのです。
そのため、申込みをしてから3時間後に結果が出るというサービスは、一部の方にはとても嬉しいローンプランでした。
そして、一般的に銀行の振り込みや入金記録の反映は、午後2~3時に締め切られることが多かった時代です。
最近では、ネットバンクなど多くの金融機関でリアルタイムに反映されるということが多くなりますが、当時はこれが主流ではありませんでした。
そのため即日で利用を開始するには、その日のうちに早めに結果を出さないと、翌日からの利用となるデメリットがありました。
また返済については基本的に自動引き落としとなり、その設定については色々と便利だったとされています。

日本ファンドに過払い金請求

日本ファンドは、過払い金の請求に対する対応が悪いことでも有名な企業でした。
メールローンというキャッシングサービスを行っていた日本ファンドは、かつては下限金利24~28.8%の高い金利でキャッシングサービスを展開していました。
そのため多くの過払い金請求者が続出し、経営状態はかなり悪くなっていきます。
さらには年々の過払い金請求が難しくなり、賃金業務から足を洗わざるをえなくなり、債権回収を行う事業となります。
しかし、最終的には倒産をしてしまいます。
日本ファンドは現時点で存在しない企業でもあるため、過払い金返還請求についてどういうことになるのか、気になるところです。
そのこともあってか、2015年度には日本ファンドに対しての過払い金返還請求が難航している事実があります。
この理由として、やはり既に会社が存在していないという点もありますが、資金元はアメリカの企業だったということが挙げられます。

過払い金請求方法

もし日本ファンドに過払い金請求をする場合には、抑えておきたい知識があります。
まず日本ファンドは経営状況の悪化に伴い、既に賃金業務を廃業しています。
そして過払い金の打撃から、過払い金請求への対応に苦戦している企業の一つです。
そのため、日本ファンドへの過払い金返還はとても難しく、過払い金請求が厳しいことで知られています。
過払い金請求については、断る専門家も多くいるほどです。
当然のことながら個人での和解交渉では、ほとんどと言って良いほど、まともに対応してもらえないのも事実です。
また、もし過払い金交渉できたとしても、年々過払い金で返還できる金額が少なくなっていると言われています。
通常、過払い金返還の請求は請求書を送りつけた段階で和解交渉が行われるのですが、現在は和解に至るかも分からない状態となっています。
そして、もし和解に応じてくれたとしても、提案してくる和解金額が過払い金のうちの50~60%だと言われています。
そのため、専門家が過払い金請求を行っても厳しいという状況になるのです。

裁判における返還金

和解交渉で話がまとまらなかった場合、最終的には裁判で過払い金返還の決着をつけることになります。
この場合、請求者に落ち度がない限り、過払い金は全額返還が期待できます。
しかし、日本ファンドは過払い金返還に対してとても厳しい企業となっており、長期戦を覚悟する必要があります。
そのため色々と引き延ばしをする傾向にあるため、裁判で判決をもらっても上訴してくる可能性が高いです。

日本ファンドは既に廃業をしており、存在しない企業となります。
この状態での過払い金請求は、専門家でさえ匙を投げてしまうほど厳しい状況のようです。
また個人で行うのはさらに至難の業となりますので、過払い金請求を諦めきれない人は専門家の力が必須となるでしょう。

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