三井住友VISAカードに過払い請求を行った際のメリットとデメリット

三井住友VISAカードに過払い請求を行った際のメリットとデメリット

三井住友VISAカードは本社を東京都港区に置く、三井住友フィナンシャルグループに属する企業であり、クレジットカード事業などを扱っています。米国以外の企業で2番目にVISAとの提携を行っており、経営も比較的安定をしています。TVCMも沢山放送しており善良なイメージを持ちますが、金利が改定される2007年以前はグレーゾーンと呼ばれる違法金利で貸し付けを行っていました。

そのため、多くの利用者が現在、過払い金の返還を求める動きを起こしているのです。今回はこの三井住友VISAカードに対して過払い金請求を行った際には、どのようなメリットとデメリットがあるのかを詳しく見ていきましょう。

三井住友VISAカードの過払い金請求の対象期間と当時の金利は?

三井住友VISAカードに対して過払い金の請求を行う場合、まず確認するべきなのはその対象期間についてです。三井住友VISAカードでは過去に27.8%という業界でも最高ランクの水準で貸し付けを行っていた為、過払い金の発生する対象となっている可能性は非常に高いといえるでしょう。ですが2007年に金利の改定を行っているため、基本的に過払い金請求の対象となるのはそれ以前にキャッシングを行っていた場合に限られます。またショッピングのリボ払いについては対象外となりますから、注意しておきましょう。

三井住友VISAカードの過払い金請求で多い傾向や特徴

三井住友VISAカードは企業イメージで悪印象を持たれなくないのか、過払い金請求には協力的な対応をしてくれます。経営的に安定をしているので、他の業者と違い過払い金が痛くもかゆくもないのでしょう。弁護士や司法書士の専門家を挟まず個人で請求を起こした場合はでも十分な額の返還が期待できるでしょう。

交渉してみて希望する金額に満たなかった場合や、過払いの利息まで請求するなら弁護士や司法書士の専門家に相談をし、裁判を検討してみてください。

三井住友VISAカードに過払い金請求したらいくら戻ってくるかの目安(返還率)

裁判(訴訟)を起こさず、話し合いにより和解した場合

裁判を起こさずに、話し合いによって和解をした場合でも、三井住友VISAカードの場合かなりの好条件が提示されます。多くの場合過払い金元本の8割程度は、裁判を起こさずとも返金されているようです。ただし取引の分断など法律上で争点となる部分があった場合には、和解までの流れがスムーズにいかないこともありますから十分に注意しておきましょう。

裁判(訴訟)を起こした場合

裁判を起こして過払い金の返還を請求した場合、和解よりも時間はかかりますが満額返還や過払い利息分の返還まで期待できます。金額にこだわるなら最後まで争ってみるのもよいでしょう。経営的には安定をしている企業なので、他の業者に比べれば回収しやすい企業といえます。

三井住友VISAカードから過払い金が戻ってくるまでの目安(返還期間)

裁判(訴訟)を起こさず、話し合いにより和解した場合

次に返還までに掛かる期間についてもみていきましょう。裁判を起こさずに和解した場合、おおよそ3ヶ月程度で返還に応じてもらえることが多いようです。ただしこれはあくまでも三井住友VISAカード側が提示してきた額で承諾した場合の期間であるため、満額の過払い返還は望めないと思っておいた方がよいでしょう。スピードを重視するのなら、和解での過払い金請求をオススメします。

裁判(訴訟)を起こした場合

満額返還を求める場合、裁判を起こすことができます。裁判を起こす場合には返還まで6ヶ月以上掛かることになるため、和解した場合より倍の日数が必要となります。ですが三井住友VISAカードの場合、満額に近い金額が返還される可能性が高いといえるでしょう。スピードを重視するか、金額を重視するかは個人の判断にお任せします。

三井住友VISAカードに過払い金請求するデメリット

三井住友VISAカードを利用できなくなる

三井住友VISAカードに対して過払い金の請求を行った場合、その後は三井住友VISAカードのクレジットカード等は使用できなくなります。公共料金や国民年金などの支払いを三井住友VISAカードから行っている場合は銀行引き落としにするか、別のカードに変更しておくことを忘れないでください。過払い金が戻ってきてもショッピング枠で借り入れがある場合は、返還された金額と相殺されてしまうので注意が必要です。

三井住友VISAカードに返済中で過払い金請求する場合はブラックリストに注意

三井住友VISAカードでキャッシングをしたまま過払い請求を行うと、銀行からの信用が得られなくなってしまいます。借り入れがあったとしても過払い金で完済ができれば特に問題はありませんが、ブラックリストに一度載ってしまうと分割契約や、新規のクレジットカード発行など審査が通らない可能性が高くなるので充分に注意をしてください。

三井住友VISAカードに過払い金請求する注意点

関連業者からの借入れも完済していないとブラックリストにのる

通常クレジットカード会社などに過払い金請求を行った場合には関連する銀行や企業のサービスも受けれなくなります。三井住友銀行と言えば大手メガバンクのひとつ、住宅や自動車の購入を考えている場合は特に注意が必要です。

三井住友VISAカードが保証会社になっている銀行からの借り入れについても注意

過払い請求を行う際は、基本的に完済をしていれば信用情報に傷がつくことはありません。三井住友VISAカードの保証会社は三井住友VISAカード株式会社となっていますが、大手メガバンクの一つである三井住友銀行の子会社なので、今後三井住友銀行から借り入れができなくなってしまう可能性もあります。

三井住友VISAカードに過払い金請求するなら時効に注意

過払い金請求を行う場合、時効は最後に完済した日から10年とさだめられています。三井住友VISAカードは2006年を境に金利の改定を行っていますから、2006年以前に契約をしていても、2007年までに完済をしている場合は時効が成立し、過払い金の請求はできません。そのような事態にならない為にも、自分が何年何月に完済をしたかを明確にする必要があります。

三井住友VISAカードに過払い金請求する流れ

【1】三井住友VISAカードから取引履歴を取り寄せる

三井住友VISAカードに過払い金請求をするためには、まず取引履歴というものを入手する必要があります。公式サイトや、インターネットで調べると取引履歴開示請求先の番号は簡単に調べることが可能です。その際に担当者から使用用途を聞かれることがありますが、過払い請求をするためと絶対に答えてはいけません。最悪の場合過払い請求が行えないケースもあるので注意しましょう。

【2】過払い金の計算(引き直し計算)をする

該当する取引履歴を抽出して利息制限法に基づいた正しい金利で再計算します。ようするに違法ではない金利の金額と、違法であった金利の金額を比較して、差分の金額を確認するのです。取引履歴が長期間の場合や、項目数が多いと計算が困難になる場合もありますので、オンラインソフトなどを使用するとよいでしょう。不安なら弁護士や司法書士といった専門家に相談をすることも視野に入れてみてください。

【3】三井住友VISAカードへ過払い金返還請求書を送る

過払い金の発生が確認出来た段階で、三井住友VISAカードに対して過払い金の請求書を作成して郵送します。ここでも注意をしなければならないのは、三井住友VISAカードで自動車ローンや、他の借り入れがないかを今一度確認することです。万が一過払い金と相殺できなかった場合は個人信用情報に悪影響が出てしまうので、できれば全て完済してから請求をするのが望ましいでしょう。

【4】電話での話し合いによる交渉(和解交渉)

三井住友VISAカードに対して請求書を送付すると担当者から連絡が入り、和解交渉が開始されます。三井住友VISAカードは過払い金請求に友好的で、基本的には8~9割前後の和解で応じてくれますが、それでも金額や返還日に納得がいかない場合は、法廷で争うことも視野に入れておきましょう。

【5】過払い金返還請求訴訟の提起(裁判)

和解交渉を行っても希望する金額に満たなかった場合、裁判を起こすことができます。必要な訴状や書類の作成に時間はかかりますが、満額返還を望むなら裁判は必須となります。希望する金額を主張し、臆せず凛とした姿勢でのぞみましょう。

【6】過払い金額の和解交渉

裁判を起こした場合、判決に向けて法廷で争うことになりますが、同時進行で和解に向けての話を進めることもできます。裁判中に追加の和解交渉をされる場合もありますので、金額に納得ができるのであれば応じて、裁判の取り下げを行う判断も必要でしょう。

【7】過払い金の返還

裁判で勝利判决がでるか、和解が成立したあとに過払い金が三井住友VISAカードから支払われます。過払い金が返還されるまでの期間の目安は、和解成立後から約2ヶ月前後となることが多いようです。ですが、過払い判決がでたとしても支払いに応じないケースもあり、その際は弁護士や司法書士といった専門家に相談をするとよいでしょう。

三井住友VISAカードの会社概要

三井住友VISAカードは本社は東京都港区海岸1丁目2番20号に構えていますが、本店所在地は東京ではなく大阪の大阪市中央区今橋4丁目5番15号となっています。過払い請求を行う際はどちらの住所に書類を送ればいいのか、事前にしっかりと確認をしておきましょう。

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