【消費者金融の口コミ評判】 しんわ

【消費者金融の口コミ評判】 しんわ

特に九州地方の方は、テレビコマーシャルなどで女性タレントを起用し、「あんしんはしんわ」のキャッチフレーズを耳にしている人も多いのではないでしょうか。
ただし、そんなテレビへの露出も多かった「しんわ」にも、過払い金がある可能性は否定できません。
そこで今回は、しんわの概要はもちろんのこと、過払い金返還請求を起こした際のしんわの対応や注意点なども合わせて紹介します。

「しんわ」はこんな会社だ

九州を拠点に営業している

しんわは正式名称を「株式会社しんわ」と言います。
資本金は38億5,952万円ある、福岡市の天神に本社を構える中堅の消費者金融です。
ちなみに現在の社名である「しんわ」は、旧社名の「信和クレジット」から来ており、よく勘違いされる方が多いのですが、長崎県佐世保市の地方銀行である「親和銀行」とは何の関係もありません。
社名からして長崎県の親和銀行と一見結びつきが強そうですが、実は福岡市に本店を構える地方銀行「福岡銀行」との結びつきが強い貸金業者でした。

広告と自動契約機で急成長

特に本社近くの九州地方北部を中心に知名度が高く、前述のCMもこのエリアを中心に、中国地方、四国地方でも放送されてきました。
黄色い人間のキャラクターがガッツボーズをするキャラクターの看板、当時は至る所で目にしたものです。
1990年代以降、アコムが「むじんくん」を設置して以降、大手消費者金融で設置が進んでいた自動契約機ですが、しんわも決して例外ではありません。
しんわでは自動契約機のことを「無人ATM」と呼んでおり、2000年代前半の業績好調の時期は、あちこちに無人ATMが設置されておりました。
その台数は約12,000台にも及ぶそうです。

現在の経営状態は厳しい

しかし、そんな「しんわ」の経営状態は、決して良好とはいえません。
大きな分岐点となったのが、2007年に完全施行された改正貸金業法です。
2007年3月期には、250億円以上の過払い引当金を計上した結果、約290億円の赤字に転落しました。
深刻な業績悪化により、一度新規貸付を停止することになりました。
その後、しんわのホームページによりますと、2012年に新規貸付を再開したようですが、新規貸付の気配はありません。
現在では無人ATMも撤去されて、天神にある本社1社のみが経営再建を計っています。

当時のしんわの融資条件など

ここでは、当時のしんわの融資条件などを見てみましょう。

金利は年15%~29.2%

まず気になるのが金利ですが、当時のしんわの貸付金利は、実質年率で15%~29.2%でした。
過払い金が発生する可能性が高い、金利年20%~29.2%のいわゆる「グレーゾーン金利」に該当しますので、年利20%以上でしんわから融資を受けていた人は、過払い金が発生している可能性が高いと言えます。

借りやすいしんわ

しんわは、より多く借りてもらうため、様々なことを行なってきました。
まずは即日融資です。
今では多くの貸金業者で行なっていますが、今ほどインターネットが発達しておらず、ATMの相互利用も今ほど盛んでなかった時代に、すぐに借りられるのは非常にありがたいものでした。
また、フリーローンだけではなく目的別ローンも用意してあったのは、なかなかユニークです。
自動車ローン、ブライダルローン、学生ローン、出産ローン、事業者ローンなど、銀行にも引けを取らない豊富な商品ラインナップでした。
さらに、豊富な商品ラインナップを実現させるため、最高500万円の限度額が用意されていました。
そして、当時のしんわでは10日間の無利息キャンペーンを行なっていたのも特徴的です。
お金を借りても10日以内に返済すれば利息が発生せず、大手消費者金融でも実施している企業が少なかった中、しんわではいち早く無利息キャンペーンに打って出て、成功を収めたのです。

返済方式は「借入金額スライドリボルビング方式」

しんわの返済方式は、「借入金額スライドリボルビング方式」でした。
これは、借入残高に応じて毎月の最低返済金額が変動する、そんな返済方式です。
多額のお金を借りても返済は比較的少なくて済むのがメリットですが、一方で、返済期間が長くなりがちで利息額がかさんでしまうデメリットもありました。
グレーゾーン金利で融資を受けていたとすれば、利息の額はさらに多くなります。

過払い金請求におけるしんわの対応について

そんなユニークかつ積極的な営業を行なってきたしんわも、グレーゾーン金利での融資による過払い金が発生しています。
ここでは、利用者が過払い金返還請求を起こした際に、しんわがどのような対応をとるかを見ていきましょう。

和解交渉での回収率は最高50%程度

説明したとおり、しんわの資金繰りは日々悪化していますので、過払い金の返還にもかなり消極的です。
裁判をせずに話し合いで解決しようとしても、交渉が長期間に及ぶことは覚悟しないといけません。
過払い金返還請求に必要な引き直し計算をするのには、取引履歴が必要です。
取引履歴は業者から取り寄せられ、業者によっては1か月程度かかる場合もありますが、しんわでは1~2週間で取り寄せ可能です。
しんわとの交渉は1週間程度、和解まで1~2か月程度で進みますが、和解が成立してから実際に過払い金が返還されるまでが3~5か月もかかり、トータルで6か月程度は見ておかないといけません。
しかも、それでも満額返還とはいかず、回収率は5割がいいところ、といったところです。

訴訟でも満額返還は困難

話し合いでらちが明かないのであれば、訴訟に打って出るしかありません。
残念ながら、裁判で勝訴したとしても満額返還とはならず、よくて回収率80%くらいです。
しかし、話し合いと訴訟で、開始から過払い金返還までの期間は大差がありませんので、訴訟提起を選択する方が多いようです。

今後、回収率はさらに減少の予想

今後、しんわに過払い金請求を起こしても、回収率は上がるどころかますます下がることが予想されます。
経営状態が厳しいのは明らかであり、過払い金返還に充てられるお金も限られています。
そのため、過払い金の返還も「一括ではなく分割でお願いできないか」ということもあるようです。
請求をすると、「高額な和解や判決に対しては、過払い金を払わないという手段をとる可能性もある」「他の法律事務所も、回収率よりも返還までのスピードを重視している」などと言ってきます。
万が一、しんわが倒産したら回収は絶望的になりますので、早めの請求がいいでしょう。

しんわで過払い金請求を起こすと、ブラックリストに載るか?

借金が残るとブラックリストに載る

過払い金請求を起こして最も怖いのは、信用情報機関のブラックリストに掲載されることではないでしょうか。
過払い金は返してほしいが、ブラックリストに登録されると他の金融機関からも借入できなくなるので、請求を躊躇しがちです。
完済してから過払い金を請求するのであれば、ブラックリストの心配はありません。
しんわの借金があるものの、過払い金で借金がゼロになれば、ブラックリストに登録されることはありません。
ただし、しんわの借金があって過払い金をもってしても完済できないとなれば、ブラックリストに載ります。

関連会社の借入に注意

「株式会社しんわ」では、消費者金融ブランドの「しんわ」以外にも、以下のような関連会社で様々な貸付を行なっています。

・信和クレジット
・株式会社信和クレジット
・株式会社信和総合商社
・株式会社たかせんマリンカード

これらの関連会社からの借入も完済しておかないと、しんわに過払い金請求をしてもブラックリストに載ってしまいます。

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