シンキのノーローンは使い方次第で便利となる

シンキのノーローンは使い方次第で便利となる

シンキは、ノーローンと呼ばれる他の消費者金融には無いサービスを行っています。
このサービスにはメリット・デメリットも当然のようにあり、使用者はこれを理解しておく必要があります。
そのため、シンキがどのような消費者金融なのか、またこのサービスについての紹介をしましょう。

シンキとは?

シンキは、東京都に本社を置く企業です。
設立当時の商号は信起商事株式会社でしたが、1984年8月にシンキ株式会社に変更しています。
この社名のシンキについては、信用を起こすに由来し名付けられたと言われます。
シンキの歴史は古く、1954年に兵庫県神崎郡粟賀村で創業し、1973~1997年まで姫路市に本社を置き関西を主とする西日本が地盤でしたが、近年では東日本を中心に全国展開をしています。
そして2002年3月に新生銀行と提携し、2007年12月13日に株主割当による増資を実施し、その時点で連結子会社となります。
さらに2009年2月には、GEコンシューマー・ファイナンスとの業務統合を発表し、新生銀行とGEコンシューマー・ファイナンスが共同でTOBを実施しました。
その後、新生銀行保有の普通株式が新生フィナンシャル(旧レイク)へ譲渡され、アプラスフィナンシャルとともに新生フィナンシャルの完全子会社となります。
そして、2016年8月4日に新生銀行グループの中核会社であることを明確にするため、新生パーソナルローン株式会社に商号変更しました。
シンキ株式会社は新生銀行グループの傘下だけあり、比較的経営自体は安定しているように見えます。

シンキの代表的なサービス

シンキ株式会社は1996年より、1週間以内でのサービス利用では利息が一切かからない、無利息キャッシングを業界で初めて実施しました。
これは一般的にノーローンと呼ばれるもので、何度でも1週間無利息となるサービスは有名です。
こちらのノーローンは、過去には月に何度でも1週間無利息が適用されていたのですが、現在は月に1度のみの適用となっています。
過払い金請求ブームに負けず、無利息キャッシングを武器として業界低迷を乗り切ったこのサービスは、画期的なものでした。

シンキの今後

現在、新生銀行グループがバックについていますので、経営安定したものなると予想できます。
また一方で、ノーローンは闇金ではないかと疑っている方も多くいますが、金融・融資会社なので安心して申し込むことができます。
そのため、信用情報機関にブラックリスト登録されている人については、審査が通らない可能性が高いのです。
闇金の定義も難しいですが、大手企業の社名に似ている点などを挙げることができます。
その理由の一つとして、同グループに大手消費者金融として有名な新生銀行レイクがあります。
ノーローンは、現在テレビ広告や大々的な宣伝を行っていませんので、どうしても知名度が下がりぎみとなります。
しかしノーローンは、貸金業に必要な金融庁への登録を正規に行っており、新生銀行グループの全国対応の振込キャッシングに力を入れている消費者金融です。

ノーローンのメリット・デメリット

ノーローンには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
そもそも貸し出せる額は、個人の年収額の3分の1までと決められています。
そのため借金返済中の方でも、再借入れの方でも総量規制があるため可能な限り借入ができるのです。
申込基準は、20~69歳まで安定的な収入がある人なら誰でも可能です。
そして気になるメリットですが、大きく3つあります。
一つ目に、何度でも1週間無利息即日融資が可能で、リアルタイムの借入と返済ができる点です。
完済後であれば、何度でも最初の1週間を無利息で借りることができるというものです。
二つ目に、申し込みから融資まで当日中に完了ができる点です。
また、申込はインターネット・自動契約機・電話と、申し込み方法も様々に用意されています。
三つ目に、24時間365日、リアルタイムで借入と返済が可能な点で、手数料が無料なのも魅力の一つです。
一方でノーローンのデメリットは、金利が4.9~18.0%となっているため、比較的高めの設定という点です。

ノーローンに向いている方

ノーローンは、1週間無利息即日融資が可能なサービスであるが故に、1週間以内に完済できる見込みがある方には、とてもおすすめできます。
しかも、何度でも1週間無利息となりますので、これを上手く活用すれば利息なしにお金を借りることも可能です。
また、楽天銀行の口座を持っている方にもおすすめです。
楽天銀行の口座をお持ちの方であれば、ノーローンのホームページから24時間365日リアルタイムで融資や返済ができます。
さらに、楽天会員なら支払った利息に応じてポイントが溜まりますので、無駄なく利用ができるのです。

ノーローン(シンキ)の過払い金請求をする場合

ノーローンは、過去に29.2%での高い金利で貸付けを行っていた実績があります。
ちなみに現在は、4.9~18.0%で貸付けを行っています。
しかし金融業界では2006年に貸金業法が改正され、金利の上限や借入額が制限されるようになりました。
そのため2006年から取引がある方は、過払い金が発生している可能性が高い状態となります。
これを受けて個人で過払い金請求を行う場合、任意段階では平均して2~4割前後での和解案を提案してくるようです。
これに比べて専門家が介入すると、6割前後まで提案金額を引き上げてきます。
どちらが良いかは一目瞭然の結果ですので、できるだけ専門家に依頼をした方が良いと考えられます。
またそれ以上となると、訴訟提起を検討する必要があります。
一部では、シンキ株式会社は債務名義を取られるのを嫌がる傾向があるためか、7割から8割以上の和解金を持ちだしてくることもあるようです。
そのため、返還日が遅くなっても良いと考えるのであれば、最後まで諦めずに交渉をしても良いかもしれません。
ただし当然のように最初は出し渋りの状況となりますが、トータルで見れば比較的過払い金の回収をしやすい消費者金融に属していると言えます。

シンキへの過払い請求の注意点

シンキ株式会社に対して過払い請求をする場合には、注意すべき点があります。
シンキとの取引においては、借入れから最初の1週間は無利息となるサービスがあるという点です。
この無利息サービスの影響で、利息制限法の引き直し計算を行う際に、計算に誤差が発生してしまうことがあります。
例えば、利息制限法に基づいた引き直し計算を行う場合、一般的には専用の計算ソフトを利用します。
ただ、引き直し計算ソフトの特性上、約定金利が法定金利よりも高いという前提で計算を行ってしまいます。
つまり、取引時点での残債務の額から法定の上限金利を判定して、その金利を適用して計算するという方法となります。
しかしシンキの場合、無利息期間に関しては約定金利が法定金利よりも低い状態です。
そのため法定の上限金利を適用すると、利息を引き上げて計算することになってしまうのです。
この間違いを防ぐには利率を確認して、法定の上限金利よりも低い取引期間については、手入力で利率を修正する必要があるのです。
これを一般の人が実施するのは、とてもしんどい作業となります。
そのため過払い金請求をする際は、専門家の力を借りた方がより確実となるのです。
またシンキは、同じ新生銀行のグループ会社であり親会社でもある新生フィナンシャルと比較すると、過払い金返還請求に対する対応は良くない印象です。
この理由として、やはり1週間無利息の案件が大きいようです。
過払い金の支払い時期は、和解成立から平均して2ヶ月程度となっており、比較的長い期間の覚悟が必要となります。

シンキ株式会社のノーローンは、ピンポイントで使用すれば利息無しに借りることができるものです。
しかし、この利息期間を過ぎてしまうと、少し高めの金利を覚悟しなければいけません。
また過払い金請求をする場合は、とても面倒な計算を行う必要がありますので、迷うことなく専門家に依頼をすることをおすすめします。

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