ワイジェイカードに過払い請求を行った際のメリットとデメリット

ワイジェイカードに過払い請求を行った際のメリットとデメリット

楽天KCカード(現ワイジェイカード)は、かつて29%前後の高い金利で貸付を行っていました。楽天KCカードでキャッシングされていた方は、過払い金が発生している可能性がとても高いと言えるでしょう。

今回はそんなワイジェイカードへの過払い金請求を行う場合の注意点やポイントについて、詳しくお伝えさせていただきます。

ワイジェイカードの過払い金請求の対象期間と当時の金利は?

ワイジェイカードは貸金業法が改正される2006年12月まで、他の貸金業者同様に法定上限を上回る違法金利での貸し付けを行っていました。ワイジェイカードの場合は29%の金利で貸し付けを行っていましたから、これは他の会社に比べてもかなり高い金利であると言えるでしょう。

そのため法律に照らし合わせると、過払い金請求を行うための条件は「2006年12月以前に契約し、過去10年以内に支払いを行った方」となります。つまりワイジェイカードの前身である旧楽天KC時代に取引を行っていた場合、高い利息設定を行っていた過去があるため、過払い金の請求がうまくいけばまとまったお金が返ってくることも期待できるのです。

ワイジェイカードの過払い金請求で多い傾向や特徴

実はワイジェイカードは、過払い金の請求に対しては非常に頑なな対応を取ることで有名です。返還請求そのものには応じてくれるものの和解金の提示額が非常に少なく、任意で交渉を進めても金額が上乗せされることはほとんどありません。

専門家を間に挟んだ場合も同様で、多少金額が高くなる程度。満足のいく額を和解で引き出すことは難しいため、少ない額で妥協するか最後まで訴訟で争うかという2択を迫られることになるでしょう。

ワイジェイカードに過払い金請求したらいくら戻ってくるかの目安(返還率)

裁判(訴訟)を起こさず、話し合いにより和解した場合

ワイジェイカードは過払い金請求に対して「徹底抗戦」をしてくる数少ない会社です。裁判を起こさないように過払い金の請求を行おうと進めていった場合、提示される和解金は30%から40%程度。専門家を挟んだとしても、50%まで引っ張ることができれば御の字だと考えておくべきでしょう。

裁判(訴訟)を起こした場合

ワイジェイカードに対して裁判を起こし、勝訴した場合には、発生した過払い金の60%から80%ほどを取り戻すことができるでしょう。ただし様々な方法で、訴訟の引き延ばしをしてくることもあります。訴訟を起こすとなれば必然的に長期戦になりますから、十分に考えた上で決断しましょう。

ワイジェイカードから過払い金が戻ってくるまでの目安(返還期間)

裁判(訴訟)を起こさず、話し合いにより和解した場合

裁判を起こさずに過払い金の返還請求を行い、ワイジェイカード側からの和解の申し入れが行われた場合、期間としては5ヶ月ほどで決着がつくでしょう。

ただし先ほども申し上げたように、和解の際の提示額は全体の3割から4割程度になってしまいますから、その内容を飲めないのであれば裁判を行うことも視野に入れておく必要があると言えるでしょう。

裁判(訴訟)を起こした場合

裁判を起こすことになった場合、ワイジェイカードは裁判に対して非協力的であるため、最低でも解決までには8ヶ月から1年は掛かると考えておいてください。

また、場合によっては判決が出たあとに控訴を起こされたり、支払い命令に従わないようなケースも考えられます。その場合は財産の差し押さえを行うなどの手続きが必要になりますから、解決までにはさらに時間が掛かることになるでしょう。

ワイジェイカードに過払い金請求するデメリット

ワイジェイカードを利用できなくなる

ワイジェイカードに対して過払い金を請求する場合、今後ワイジェイカードでの借り入れは行えなくなります。今後もワイジェイカードでの借り入れを考えているのであれば過払い金請求は行わない方が良いと言えるでしょう。

ワイジェイカードに返済中で過払い金請求する場合はブラックリストに注意

返済中に過払い金の請求を行った場合、いわゆる「ブラックリスト」に記録が残ってしまう恐れがあります。返還された過払い金を支払いに充てることはできますから、それですべて完済できれば問題ありません。

ですがそれでは足りずに債務が残ってしまった場合には、今後の審査に影響が出てきてしまいますから注意しておきましょう。

ワイジェイカードに過払い金請求する注意点

関連業者からの借入れも完済していないとブラックリストにのる

通常過払い金請求を行う際には、その関連企業からの借り入れも完済していないとブラックリストに載ってしまいます。ワイジェイカード株式会社で扱われている「Yahoo! JAPANカード」「ソフトバンクカード」「KCカード」「KC MONEY CARD」などの他、過去ワイジェイカードは楽天株式会社に買収されていたため、楽天関係の企業から借り入れを行っている場合にも該当する可能性があるでしょう。場合によっては今後の借り入れにも影響する可能性がありますから注意が必要です。

ワイジェイカードが保証会社になっている銀行からの借り入れについて

過払い金の返還請求を行った場合、通常はその金融機関が保証会社となっている銀行からの借り入れについても完済しておかないと、ブラックリストに入れられてしまいます。ワイジェイカードが直接保証業務を行っている銀行は確認できていませんが、提携先金融機関としてりそな銀行、埼玉りそな銀行、名古屋銀行、京都銀行、滋賀銀行、西日本シティ銀行、筑邦銀行、宮崎太陽銀行、豊和銀行、南日本銀行、西京銀行、トマト銀行が名を連ねているため、該当する銀行からの借り入れを行っている場合、その保証会社についても確認をしておきましょう。

ワイジェイカードに過払い金請求するなら時効に注意

過払い金の請求については完済から10年が経過してしまうと時効となるため、過去にワイジェイカードに借入をしていた方は完済後10年以内が対象となります。ですがワイジェイカードからの融資を現在もご利用中の方であれば、前回の返済時点が最後の取引となるので期限は気にしないでも問題ありません。ただしその場合には、請求を行う前に現在の借り入れ分の完済が必要となるため注意しておきましょう。

ワイジェイカードに過払い金請求する流れ

【1】ワイジェイカードから取引履歴を取り寄せる

過払い金請求をするためには、まず過払い金の計算(引き直し計算)をするために取引履歴が必要です。KCカード時代の取引履歴を取り寄せる場合、他の貸金業者よりも時間が掛かります。短くても1ヶ月、長ければ3か月ほどかかるとみておきましょう。

【2】過払い金の計算(引き直し計算)をする

全取引履歴が手元に揃った段階で、法定利息に引き直し計算を行い、過払い金を計算します。
ワイジェイカードに対する過払い金請求を行う場合、この時点から法廷で争うことを視野に入れ、実際に請求を起こすべきかどうかしっかりと確認しておいた方が良いでしょう。請求を行うと決めたのであれば、早い段階で専門家に依頼してしまうのも1つの方法です。

【3】ワイジェイカードへ過払い金返還請求書を送る

引き直し計算によって過払い金の金額が明らかになった場合、貸金業者へ過払い金の返還請求をします。ワイジェイカードに対して過払い金返還請求書と計算書類を送付することになります。特にワイジェイカードの過払い金請求の場合は裁判になることが多いため、過払い金返還請求書を送った事実・相手側が請求書を受け取った事実を証明することができるように、内容証明郵便+配達証明で行うのが一般的です。

【4】電話での話し合いによる交渉(和解交渉)

過払い金返還請求書を送ったら、電話でワイジェイカードの担当者と交渉を行うことになります。提示される金額は個人の交渉で30%から40%ほど、司法書士や弁護士が介入した場合で50%程度が目安です。和解成立後、過払い金が返還されるまでの期間は3ヶ月ほどかかります。受け入れてしまえば撤回はできませんから、裁判を起こすべきかどうかも含めて判断しましょう。

【5】過払い金返還請求訴訟の提起(裁判)

話し合いによる交渉で返還金額と期日に納得がいかない場合、過払い金返還請求訴訟を起こします。基本的には訴訟を起こしたほうが取り戻せる過払い金の額は多くなりますが、法律上の争点があった場合には裁判が長引いてしまったり、金額が上下してしまうこともあります。裁判を行う場合には、個人で過払い金請求を行うよりも司法書士や弁護士などの専門家に任せてしまった方が安心だと言えるでしょう。

【6】過払い金額の和解交渉

裁判を開始する段階で、再度和解案が提示されることがあります。
このときに提示される金額は、過払い金の50%ほど。裁判の完了には時間が掛かりますから、納得のいく内容なのであれば応じてしまうのも1つの方法だと言えるでしょう。

【7】過払い金の返還

ワイジェイカードからの和解案に応じるか、裁判に決着がついた段階で、過払い金の返還が行われます。
ですがワイジェイカードの場合裁判で支払い命令が出されたとしても、支払いを拒んでくる場合があります。その際は強制執行の手続きをするなどの対策が必要になるでしょう。差し押さえの対象となる財産の情報や、裁判所の許可が必要になりますから、しっかりと確認して手続きを行ってください。

ワイジェイカードの会社概要

1963年4月26日に鹿児島信販として設立した後、国内信販を合併し、国内信販株式会社という名称で業務を行っていました。この頃からKCというブランド名を使用、九州を地盤とする中堅の信販会社でした。ですが2005年6月に楽天株式会社が買収し、商号を楽天KC株式会社と変更。さらに楽天KC株式会社はJトラストに売却され、KCカード株式会社へと名称変更し、現在ではワイジェイカード株式会社として業務を継続しています。

本社の所在地は福岡県福岡市博多区博多駅前3丁目4番2号となっていますが、これまでに何度も統合されてきた過去があるため、書類の請求等の際にはどこに行うべきなのかをしっかりと確認しておきましょう。

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